法隆寺


金堂と五重塔

法隆寺は、奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の総本山で、別名を斑鳩寺(いかるがでら)といいます。法隆寺の建築物群は法起寺と共に、1993年に「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。 金堂、五重塔などがある西院と、夢殿などのある東院に分かれており、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群となっています。




金剛力士立像・阿形

ははははははははは
法隆寺は、「日本仏教興隆の祖である聖徳太子が創建した寺院である」とするのが、一般的です。しかし聖徳太子は謎の多い人物であり、20世紀末頃からは「聖徳太子は実在しなかった」とする言説が盛んになっていますが、これには反論も出されています。『<聖徳太子>の誕生』の著者である大山誠一氏は、超人的人物として信仰の対象となっている「聖徳太子」は架空の存在だとしながらも、「聖徳太子」のモデルとなった厩戸王という人物の存在と、その人物が斑鳩宮及び斑鳩寺を建てたことは史実と認めています。



金堂



現存する法隆寺西院伽藍は聖徳太子在世時のものではなく、7世紀後半 - 8世紀初の建立であることは定説となっています。この伽藍が建つ以前に焼失した前身寺院(いわゆる若草伽藍)が存在したことも発掘調査で確認されています。また、聖徳太子の斑鳩宮跡とされる法隆寺東院の地下からも前身建物の跡が検出されています。以上のことから、「聖徳太子」の人物像には後世の潤色が多く含まれているとしても、そのモデルとなった厩戸王によって7世紀の早い時期、斑鳩の地に仏教寺院が営まれたことは史実と認められています。


奈良の名物・おみやげ・特産品




日本の世界遺産 HOMEに戻る





inserted by FC2 system