富士山―信仰の対象と芸術の源泉


富士山の構成資産

噴火や溶岩の流出を繰り返す富士山は、恐ろしく且つ神秘的な山と考えられたために、
古くから遥拝の対象として存在し、繰り返す噴火を鎮めるため、富士山そのもの或いは
富士山に鎮座する神を「浅間大神」として祀るようになり各地に遥拝所としての浅間神社が
建立されました。

その後、12世紀頃より噴火活動が沈静化したことで富士山は日本古来の山岳信仰と密教・道教
(神仙思想)が習合した修験道の道場ともなり、修験者などが山中に分け入り、霊力を獲得
するための修行する山へと変化していき、江戸時代に入ると登拝の大衆化が進み、より多くの
人が富士山を目指すようになり山岳信仰を育んでいきました。
また、海外の芸術家にも影響を与えた浮世絵など、多くの芸術作品にも取り上げられてきました。

この信仰の対象・芸術の源泉である富士山は世界でも高く評価され、平成25年6月に行われた
第37回世界遺産登録委員会において世界遺産に登録されました。

世界文化遺産「富士山」の主な構成資産は次の通りです。

@山頂の信仰遺群---大宮・村山口登山道、須山口登山道、須走口登山道、吉田口登山道
  北口本宮冨士浅間神社、西湖、精進湖、本栖湖

A富士山本宮浅間大社、B山宮浅間神社、C村山浅間神社、D須山浅間神社

E冨士浅間神社、F河口浅間神社、G冨士御室浅間神社、H旧外川家住宅、I小佐野家住宅

J山中湖、K河口湖、L忍野八海・出口池、お釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池

M船津胎内樹型、N吉田胎内樹型、O人穴富士講遺跡、P白糸ノ滝、Q三保松原




河口湖と富士山




三保海岸のテトラポットと富士(三保の松原)



富士山山頂



富士山本宮浅間大社




白糸ノ滝



忍野八海 (お釜池) とニジマス




船津胎内樹型(胎盤の形をした溶岩洞)



北口本宮冨士浅間神社 角行の立行石




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