原爆ドーム


原爆ドーム


原爆ドームの名で知られる広島平和記念碑は、日本の広島市に投下された原子爆弾の惨禍を今に伝える記念碑です。もとは広島県物産陳列館として開館し、原爆投下当時は広島県産業奨励館と呼ばれていました。

1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分に人類史上最初の原子爆弾が、原爆ドーム(広島県産業奨励館)から南東約160メートル、高度約600メートルのところで炸裂しました。爆風の圧力は1平方メートルあたり35トン、風速は440メートルという凄まじいもので、建物は爆風と熱線を浴びて大破し、天井から火を吹いて全焼。爆風がほとんど垂直に働いたため、本館の中心部は奇跡的に倒壊を免れたものの、館内にいた人はすべて即死しています。ドーム鉄骨部分がむき出しの残骸と化し、いつからともなく市民の間で「原爆ドーム」と呼ばれるようになりました。原爆ドームは入場できる施設ではありませんので、外からの見学になります。




原爆の子の像 (別名 貞子の像)


二度と同じような悲劇が起こらないようにとの戒めや願いをこめて、ユネスコの「負の世界遺産」に登録されています。「負の世界遺産」という表現そのものには厳密な定義はありませんが、他にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所や、バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群などがその例とされます。




慰霊碑より原爆ドームを臨む



原爆ドームのある平和記念公園内には、被爆前後の広島の歴史的事実を踏まえた「広島の歩み」や、被爆者の遺品や写真などが展示されている平和記念資料館があります。


広島の名物・おみやげ・特産品




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